一度理解したら忘れない、円高円安の覚え方
コロナウイルスによる経済混乱の影響を受け、先月から円相場が乱高下しています。
2月20日に1ドル112.104円と円安に振れたあと、一気に円高が進み3月6日の終値で1ドル105.373円となりました。
二週間で7円近くも、円高ドル安が進行したことになります。
円安や円高という言葉を聞いたことがない人はいないと思います。よくニュース番組の終わりでも『今日の円相場は1ドル〇〇円で~』とアナウンサーが言っていますね。
しかし、どちらが円安で円高なのか、たとえば『1ドル112円と1ドル105円ではどちらが円安でどちらが円高か』言われると、馴染みのない人には分りにくいものです。
そこで、円高と円安の違いが簡単にわかる方法について説明します。
これを読んでいただければ、どちらかもう迷わなくて済むようになると思います。
円相場とはなにか
円相場(えんそうば)とは、円に対する外貨の相対的価値(為替レート)のことです。つまり、ある特定の外貨(たとえばドル)と円を交換するときの取り引き価格を示します。
2国間の比較であるため、片方が高いと片方が安くなります。
したがって『円高』というだけでは意味が通じず、ドルとの比較であれば、『円高ドル安』で初めて意味がわかります。
ユーロとの比較であれば、『円高ユーロ安』『円安ユーロ高』という言い方になります。
円高と円安の覚え方
円相場とは2国間通貨での相対比較ですので、『円高〇〇安』と対象となる外貨もかならず付け加えるようにしましょう。
このとき、『円高〇〇安』の後半部分、『○○安』のほうに意識を向けると、円高円安が理解しやすくなります。
ドルとの比較を例にすると『1ドル112円と1ドル105円ではどちらが円安ドル高でどちらが円高ドル安か』という問いの『ドル高』『ドル安』という部分に意識を向けます。
つまり『1ドルを買うときに高いのは(安いのは)どっちだろう?』と考えるということです。
112円のほうが1ドルが高く、105円のほうが1ドルが安いですよね。
まとめると、1ドルがより高い(ドル高の)112円のほうが『円安』、1ドルがより安い(ドル安の)105円のほうが『円高』となります。
『円高』『円安』で喜ぶのは誰か
円高になるということは、海外の原材料や製品が安く買えるということです。
したがって、それらを日本国内に輸入したい人にとっては円高が歓迎されます。
一方で、円安になると日本製品が海外に高く売れるので輸出産業が儲かりやすくなります。
また、円高では日本人が海外旅行にいくとき、買い物や宿泊などの旅費が安くなるので海外旅行者が増えます。
逆に円安では海外から日本に観光にくるときの旅費が安くなるため、外国人旅行者(インバウンド)を増やしたい観光業にとってメリットがあります。
身の回りにも『円高』『円安』に影響されることは意外とたくさんあると思いますので、少し気にしてみてはいかがでしょうか。
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