46歳からのセミリタイア生活

セミリタイアのお仕事や資産運用について語ります

中間管理職になることのメリットとは

こんにちは。

 

あなたは『中間管理職』と聞いてどのようなイメージを思い浮かべますか?

『上司と部下の間に挟まれてたいへんそう』とか『プレーイングマネージャーになったら業務量が多くてつらそう』というように、ネガティブなイメージを持つ方も多いかもしれません。

確かに中間管理職にはたいへんな面も多いですが、一般社員のままだと得られないメリットもあります。

 

そこで今回は、現役中間管理職である私のこれまでの経験から、そのメリットについて解説したいと思います。

これから中間管理職を目指している方、あるいは昇進するのが良いことかどうか迷っている方の参考になれば幸いです。

 

なお、ここで言う中間管理職とは主に課長職のことを指しており、一部は部長職や係長職の職務内容も含まれると思います。

中間管理職といっても企業や組織によって業務内容や役割期待はさまざまですので、あくまで一例としてご参照ください。

 

中間管理職になることのメリット

仕事の裁量が大きくなる

自分が担当するチーム・部署・店舗などの組織が上手く機能するように運営することが、中間管理職のもっとも重要な仕事です。

会社や上司の方針に沿っている必要はありますが、組織を運営するにあたり、仕事の進め方を自分の考えで決めることができる自由が与えられます。

これが裁量が大きいということです。

 

仕事の進め方やルール決めを自分の好きなように采配できて、しかもその采配がうまくいったときの喜びは大きいものです。

また、裁量が大きくなると、ストレスがたまりにくいというメリットもあります。それとは逆に裁量が小さく、自分の考えで仕事を進めることができない状況は、ときに強いストレスの原因となるものです。

(もちろん、ストレスにはいろいろな種類があって、中間管理職には別のストレスもありますが)

 

経営について学ぶことができる

中間管理職は会社の方針に基づいて自組織を運営するために、自社の経営戦略について理解しておく必要があります。

そのため、より経営側に近い会議体への参加などを通じて多くの情報が入ってくるようになります。

また、会社によっては中間管理職が経営を学ぶためのセミナーや研修の受講を義務付けている場合もあります。

 

『経営を学ぶなんて自分には関係ない』と思う方も多いかもしれません。

しかし、もしあなたが将来、『独立して自分で事業をしたい』、『定年後にお店を開いて好きな商売をしてみたい』と考えているなら、それはすなわち自身で経営する(個人事業主になる)ということです。

 

経営を学ぶとは、事業戦略を立てることだけではなく、ファイナンス(財務)やマーケティング(売れる仕組みづくり)についても学ぶということです。

経営を学んでいる人とそうでない人で、どちらが自分の事業を持ったときに成功する可能性が高いかは言うまでもないと思います。

 

部下の成長を喜ぶことができる

中間管理職にとって、部下の育成は欠かせない業務です。なぜなら、部下が成長してより高い成果を上げることが、そのまま自部署の目標達成に繋がるからです。

部下を育成するといっても、そう簡単なものではありません。

自分では同じように教えているつもりでも、人によって受け取り方や成長の仕方は大きく異なります。

期待をかけても思うように伸びてくれず、もどかしい思いをすることも多いです。

 

しかしその分、部下が成長してお客様の期待に応える仕事をしている姿を見たときの喜びは大きいものです。

 

処遇がよくなる

一般職と管理職では基本給のベースが異なるため、通常は中間管理職になることで給与は高くなります。

賞与(ボーナス)がきちんと出る会社ではより給与アップが大きいかもしれません。

ただし、残業代はつかなくなりますので、あまりに多忙で総労働時間が長くなると、単位時間当たりの給料(=時給)は一般職の時とあまり変わらないか、むしろ低くなってしまう恐れもあります。

 

給与面以外でも、社外的な評価が高くなるため、仕事の取り引きや転職活動などで有利になることもあるでしょう。

また家族にとっても、身内が昇進するのは嬉しいものです。

 

まとめ

一般職の場合、基本的には上から降りてくる指示通りに仕事を進めることになり、あまり裁量権はありません。

一方で部長級以上の経営層になると、自社や自部門の方向性を見定めて組織を導いていく経営の仕事がメインとなり、現場で実務を行うことは稀になります。

中間管理職は、ある程度自由に組織運営できる裁量権を持ちながら、現場で実務を仕切ることができますので、ある意味、『会社組織の中でやりがいのある仕事のよいところ取りができる』魅力的なポジションといえます。

 

能力が高い中間管理職が元気に働いている会社や組織は、おそらく高い確率でよい業績を上げていることでしょう。

このようなメリットのある中間管理職ですが、裏を返せば『多忙』であったり『責任が重い』といったデメリットもあります。

次回は中間管理職になることのマイナス面について記載したいと思います。

 

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。