46歳からのセミリタイア生活

セミリタイアのお仕事や資産運用について語ります

コロナ禍でのテレワーク導入を振り返って

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こんにちは。

 

6月に入って、にわかにコロナ禍以前の生活に近づいてきた感じがありますね。

平日の朝に出勤する人たちもかなり多くなってきています。

わたしが勤めている会社では、4月7日に緊急事態宣言が発令されてすぐにテレワークが始まりました。

従業員のほぼすべてが初めてのテレワークであり、かなり混乱したなかでの強制的なスタートでした。それでも試行錯誤しながらやってみるうちに、徐々にこのスタイルにも慣れてきました。

 

初めてのテレワークを体験してみて、わたしのチームメンバーの多くは「思ってたより仕事できるな」という感想をもったようです。

そこで、緊急事態宣言が解除されたあとも完全にもとには戻さず、職場にテレワークを取り入れていく予定です。

今回は、約2月間のテレワーク生活を体験してみて感じたこと、学んだことを振り返ってみたいと思います。

 

テレワークのメリット、デメリット

テレワークのメリットとして、チームメンバーからは次のような意見がでました。

  • 通勤時間がなくなり、平日にできることが増えた
  • 家族と過ごす時間が増えた(奥さんの機嫌がよくなった)
  • 仕事に集中できる
  • 働き方の選択肢が増える

  

一方で、デメリットや課題も多くでました。

 

  • 人と話す機会が減り、だんだん元気がなくなる(とくに一人暮らしの場合)
  • 小さい子供がいると仕事にならない
  • 椅子や机がない(ローテーブルやソファーでの長時間のパソコン作業は困難)
  • 会社でしかできない仕事がある
  • 通信環境が悪い場合がある

 

テレワークのメリットとしてダントツで多くあげられたのは、やはり「通勤時間の削減」でした。

通勤電車のストレスから解放されることもあるし、いままで通勤に使っていた時間でできることが増えたという声がありました。

家族と接する時間が増え、奥さんとの関係性がよくなったという男性社員もいました。

世間では夫婦仲がわるくなったという家庭もあるようですが、平均的にみるとよくなる割合のほうが高いのかなと思います。

 

仕事に集中できるかについては意見が分かれるところでした。

 「急に話しかけられない」「周囲の雑音がない」めに集中できるという人もいる反面、「他者の目がないと気が緩みがち」「子供に気をとられる」など家庭という環境で仕事に集中しにくい面もあるようでした。

これは家庭事情もあるし、性格による向き不向きということもあります。

テレワークとオフィスワークのどちらが是か非かではなく、選択できるというのが理想なのかなと思います。

 

デメリットのなかで、コミュニケーションが減少するのは、とくに一人暮らしのメンバーにとっては辛い状況でした。

情報共有という意味でも、リアルタイムでメンバー同士がやり取りするのに不便がありました。

このコミュニケーションの部分は、ビジネスチャットを取り入れることでかなり改善できたと思っています。

ビジネスチャットのメリットをいまさら実感しました - なおねすのブログ

 

また、一部のメンバーからは通信環境の不具合でweb会議がやりにくいという意見もあがりました。

自宅でインターネットがつながりにくいときの対処法まとめ【テレワーク環境改善】 - なおねすのブログ

 

テレワークできない業務はどうするのか?

上記は一般論的な内容です。実際には職種によって在宅勤務ができる場合と、できない場合があると思います。

ただ、「うちの業務は在宅に向いてない」と思っていても、意外とできるケースもあるかもしれません。

わたしが勤めている会社の業務がまさにそれだったので、少しご紹介します。

 

わが社の主要業務は、やや特殊な専門職です。

業務の主な工程は「機械をつかって測定する」「得られたデータを処理する」「Officeソフトで資料化する」の3つのパートに分れています。

これらのうち、最初の2つの工程では測定機やデータ処理ソフトを使います。それらは社外への持ち出しができません。

持ち出しできるのはOfficeソフト(ワードやエクセル)が入ったモバイルパソコンのみです。

このような状況から、「在宅できるのはワードやエクセルで資料作成する部分だけだから、そもそもテレワーク向きの業務ではない」と会社の大多数の人間は思っていました。

ところが、、、

強制リモートワークになって、皆がある事実に気づきました。

もともと気づいていた人もいましたが、重要度が高くないため見逃されていた事実です。

それは「特殊な機械もデータ処理ソフトも、すべてパソコンで動かしている」ということでした。

じつは、ネットワークにつながっているパソコンは「VNC(Virtual Network Computing)」というソフトを使うことで遠隔操作ができます。

したがって、会社から付与されたモバイルパソコンを自宅に持ち帰り、VNCを使えば社内のパソコンを操作することが可能となります。

 

このVNCを使うことで、わが社ではテレワークできる業務の幅が広がりました。

もちろん、会社にいないとできない業務もまだ多くあります。

それでもかなり出勤率を下げた緊急事態宣言中にも、極端には生産性を落とさずに業務を進めることができました。

 

「うちの業務は在宅向きではない」と思っていても、それは「実はできる方法があるのに知らない状態」という可能性があるかもしれません。

 

まとめ

初めてのテレワークの感想を会社のチームメンバーに聞いてみました。

メリットでもっとも多かったのは、やはり通勤時間の削減でした。一方、デメリットはコミュニケーションが取りにくいことや、作業効率の問題があがりました。

テレワークしてみてもっとも収穫だったのは、「自分たちの仕事は在宅向きでない」と感じていたのが実は思いこみであり、「意外とできること多いやん」と気づけたことです。 

 

 緊急事態宣言が解除されたとはいえ、またコロナウイルスの第2波がくる可能性も否定はできません。

せっかく蓄えつつあるノウハウを無駄にしないよう、これからも可能なかぎりテレワークを推進していきたいなと思っています。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。