セミリタイア?アーリーリタイア?40代でサラリーマンを辞めた自分をどう呼べばよいか
こんにちは。
前回の記事でお知らせしたように、新卒から21年間務めた会社を今月末で退職します。
前回のタイトルで「たぶんセミリタイアします」とやや曖昧な表現をしました。
セミリタイアという言葉自体、明確な定義というものはなく、自分のこれからの生き方が当てはまるのか明確ではないことが理由です。
サラリーマンとしてフルタイムで働くことは、今後はやらないつもりです。
サラリーマンを辞めるというと、「セミリタイア」「アーリーリタイア」「脱サラ」「FIRE」など様々な呼ばれ方があります。
それぞれの言葉の意味と、自分が何にあてはまるのかを考えてみたいと思います。
脱サラとアーリーリタイアとの違い
「脱サラ」とは、サラリーマンを辞めて自分で事業を起こすなど、商売(ビジネス)を始めることです。
一方、「アーリーリタイア(早期リタイア)」とは、60歳~65歳の定年退職を迎える前に、仕事からリタイアすることです。
どちらもサラリーマンを辞めるという意味では共通ですが、脱サラは自分で商売を続けるのに対し、アーリーリタイアは積極的には仕事をしないことになります。
アーリーリタイアではサラリーマン時代のような収入が得られない可能性が高いため、貯金や退職金などの資産を、ある程度もっていることが条件となります。
アーリーリタイアとセミリタイアとの違い
アーリーリタイアのなかの選択肢の一つとして、セミリタイアが説明されることが多いようです。
アーリーリタイアのなかで、まったく仕事をしない状態のことを「完全リタイア」とよびます。
一方、アルバイトやフリーランスとして少しは収入を得る状態が「セミリタイア」です。
「時間的、精神的な自由を持ちつつも、いくらかは稼ぎを得ながら生活する状態」
これがセミリタイアの条件と言えそうです。
FIRE(ファイヤー)について
最近、「FIRE(ファイヤー)」という言葉をよく耳にします。
これは「Financial Independence and Retire Early」の略で、「経済的自由を得た状態での早期リタイア」を意味します。
基本的にはアーリーリタイアと同じく定年前に早期リタイアしますが、FIREの場合は次のような意味合いが加わります。
「じゅうぶんな貯蓄があり、その貯蓄と資産運用の利回りのみで生活できる状態」
例えば、5,000万円の貯蓄があり、それを年利(年間の利回り)が5%で運用できたとします。
その場合、5,000万円×0.05=250万円の利益が得られます。
年間の生活費が250万円であれば、資産運用の利回りだけで生活費がまかなえる計算になりますね。
この状況であれば、年齢に関係なくかなり若くてもFIREが達成できるわけです。
自分はどれにあてはまるか?
ここで、わたし自身がどれに当てはまるのかを考えてみます。
これまで務めた会社を退職しようと考え始めてから、他社への転職を考えた時期もありました。
しかし最終的には、「時間的にも精神的にも余裕をもって、自分の裁量で自由に生きていきたい」という気持ちが強くなり、サラリーマンとして働くことを辞めようと決断しました。
今後、まったく仕事をしないなら、アーリーリタイアということになるでしょう。
資産運用でそれなりのリターンは得ていますが、さすがに利回りだけで生活できるFIRE(ファイヤー)という状態には至っていません。
とすると、自由に生きつつも少しは働いて収入を得るという、「セミリタイア」の定義がもっとも近いことになります。
「じゃあセミリタイアでいいんじゃない?」
と思われることでしょう。
しかし、自分のなかで引っかかっていることがあります。
それは「働きたいという気持ちはかなりある」ということです。
「ブラック企業で疲弊して何も考えられなくなった」とか、「嫌な上司や職場環境から逃げ出したくなった」というような退職理由ではありません。
サラリーマンとして働くことの息苦しさ、不自由さから脱却し、自由になりたいという欲求が強くなったことが、大きな退職理由です。
自由になったからといって、趣味に没頭するような生活を送りたいわけではなく、社会に貢献できるような活動をしていきたい気持ちがあります。
現在は今月末の退職までの年休消化中ですが、平日はスケジュール表をつくって、これまで出来なかった勉強をしたり、特化ブログ開設に向けた準備を始めたりしています。
このような状況で、「セミリタイア生活中です」といってよいのか、少し疑問に感じているところです。
さいごに
いろいろと書き綴りましたが、結局のところは「自分でどう定義するか」ということ次第なんですよね。
- フルタイムで働かなくても暮らしていけるだけの金融資産をもっている
- 時間的にも精神的にも自由な状態で、自分のやりたいことをやる
- 人や社会の役に立つ活動を継続していく
以上の状況をもってして、今後は「セミリタイア生活を満喫しています」
と公言していきたいと思います。
自分の思考のたな卸しになってしまいましたが・・・
さいごまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
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