サラリーマンを辞めて40代でのセミリタイアを選択した理由について
今回は、どのような理由でセミリタイアを選択したかについて書きたいと思います。
結論を先に言いますと
「時間的にも精神的にも余裕がある状態で、自由に生活すること」が何よりも自分にとって重要であると考え、私はセミリタイアを選択しました。
会社に残るか、転職するか
セミリタイアを選ぶ前に、転職を検討していた時期がありました。
それは今から2~3年前のことです。
そのころは、転職エージェントにも登録して、本格的に転職活動をやりまして。
結果として、転職活動は上手くいきませんでした。
40歳を過ぎてから、はじめて転職活動したところ、自分の市場価値が高くないことを思い知らされて、、、
それに、転職理由もあいまいだったと思います。
どちらかというと、「現状の環境からの逃げ」の要素が強かった。
転職によって実現したいこともありましたが、よくよく考えると、それは現職のままでも可能だと思い至りました。
サラリーマンを続けるか、セミリタイアするか
実は、はじめて「サラリーマンを辞めようかな?」と考え始めたのは、今から1年ちょっと前のことでした。
けっこう最近なんです。
他のブロガーさんの記事などを拝見していると、何年も前からセミリタイアを計画されている方も多いようですが。
私の場合は、「サラリーマンを辞める」という選択肢自体、1年ちょっと前までは想像の範囲外でした。
「自分は定年まで、もしかすると定年後も組織の中で働き続ける」と思いこんでいました。
新卒からずっと同じ会社で働き続けてきて、転職は検討したけれども、会社員以外の生き方は想像していなかった。
きっと、20年もサラリーマンを続けた人であれば、かつての私と同じような状況の方が多いのではないでしょうか。
サラリーマンを辞めようと考えたきっかけ
会社員である以上、自分の好きな仕事だけやるというわけにはいきません。
嫌な仕事を引き受けざるを得ないこともあるし、納期のプレッシャー、人間関係からくるストレスもあります。
「やりがいもあるけれど、この先10年も20年も、この生活を続けていけるか、、、」
と考えているうちに、もっと自由に生きたいという気持ちが、心の中に少しずつ芽生えてきたのです。
いったん生まれたその気持ちは、だんだん大きく成長していき「フリーランスに転身しようかな」と考えるようになりました。
当時読んでいた本の中の一冊をご紹介します。
この本では、「会社にいながら副業で自分のビジネスを始めて、軌道に乗ったら独立する」という起業スタイルについて解説されています。
考えかたや、どのように行動すれば良いかについては非常に参考になりましたが、そこに書かれているように副業を軌道に乗せるには何年かかるかも分からず、、、
「いまの仕事を続けながら、週末に副業するのはたいへん過ぎる」
「自分の資産状況を考えると、会社を辞めてからフリーランスに挑戦したり、それが上手くいかなくてもパートタイムの仕事をすれば何とかなりそう」
このように考えて、先に会社を辞めることを検討するようになりました。
私がセミリタイアすべきと判断した理由
(経済的に大丈夫としても)セミリタイアするべきではない、という意見の理由として、よく挙げられるのは次のようなものです。
- 社会的信用がなくなる
- 世間体がわるい
- 社会とのつながり(居場所)がなくなる
- 生活に張り(やりがい)がなくなる
最初の3つについては、内向的で交友関係も広くない私にとっては、そこまで大きな問題ではありませんでした。
社会的信用は会社員の特権で、それがなくなることによる不便はありそうですが、、、
生活の張り(やりがい)についても、退職後に仕事をしなくなるわけではないので、心配なかったです。
私のなかでは、それらよりも「仕事への愛着」のほうが、退職に踏みとどまるか悩んだ大きな要因でした。
とくに、組織のマネジメントを経験するなかで気づいた「人を育てることへのやりがい」を捨て去ることに対して、最後まで葛藤がありました。
それでも、
「人を育てたり、教えたりすることは、別のかたちで今後もできる」
「精神的にも時間的にも、自分の裁量で自由に生きたい」
「自分がやりたいことにチャレンジしたり、家族と過ごす時間を大切にしたい」
そのように考えて、最終的にセミリタイアの決断をしたのでした。