株価下落時にインデックス投資家がとるべき行動とは
今週は記録的な株価暴落の週となりました。
米国株式市場では、2月21日の時点で28,992ドルだったダウ平均(アメリカの代表的な株価指数の一つ)が、週明けの2月24日から下落し続け、2月28日の終値で25,409ドルと一週間で約12%も値を下げることになりました。
日経平均も同様に大きく下落し、一週間で約10%の暴落となっています。
これが短期的なものか、長期株価低迷の入り口になるのかは現時点では分かりません。
このような株式市場の状況下において、インデックス投資家はどのような行動をとるべきでしょうか?
ここでインデックス投資に馴染みのない方のために、どのようなものか説明します。
インデックス投資とは、上記のダウ平均株価や日経平均株価のような指標に連動して値動きする、投資信託や株式などの金融商品を売買する行為を意味しています。
近年、インデックス投資に取り組む人が増えているようです。その証拠に、書店などでもインデックス投資関連本をよく目にするようになりました。
インデックス商品を購入するときの方法として、積み立て購入を奨励されていることが多いです。これは一定期間ごと(たとえば毎月決まった日)に一定額を自動的に購入していく方法です。
一度設定してしまえば、あとはほったらかしでも投資が継続できるので、忙しい人や投資の初心者にも適したやり方です。
また、金額一定で購入していくと、価格が高いときは少なく、安いときは多く買い付けできるので取得単価が安定するというメリットがあります(これをドルコスト平均法と言います)。
たしかに、一定額を積み立てる方法は失敗のリスクが低い(損失が大きくなり難い)という点で、長期的に安定した資産運用をしたいという目的にはあっていると思います。
しかし、株式市場の変化に無頓着で完全に『ほったらかし投資』の状態では、機会損失という別のリスクがあるとも言えるのではないでしょうか。
株価が下落するということは、『いらない』と思って株式を売っている人が多いということです。
逆に株価が上がるのは、皆が欲しがって買うから。
投資で上手くいくコツの一つは、皆と違う行動をとることです。したがって、皆が売って株価が下がったときは、買い増しのチャンスです。
ただし、どこまで下がるかは誰にもわからないので、一度に買い過ぎるのは危険です。あくまで余裕のある範囲(自分がドキドキしない程度の金額)での買い増しをお勧めします。
毎日のように細かくチェックする必要はなくとも、少しは株式市場の動向を気にしつつ、大きく値を下げたときは少し買い増しする、逆に大きく値を上げたときは少し売って利益確定する。
これをちょっとずつ実践するだけで、長期的に見たときのパフォーマンスも向上していくのではないかと考えています。