転職しなくても「転職活動」はしておいた方がよい理由
こんにちは。
先日、他のブロガーさんの記事を読んでいて、とてもよいなと思った内容がありました。
この方はアラサーの社会科教師さんです。
「転職活動がどういうものか」「自分にどんなスキルがあるのか」などを知るために、お試しで転職エージェントに相談してみたところ、、、
教師に必要なスキル、転職事例などの情報が得られたとともに、他の業界と比較して自分の職業の魅力を再認識されたそうです。
自分の職場、業界に閉じこもらず、広く世の中を知ろうとされている姿勢がすばらしいなと感じました。
この方のように、結果として転職はしなくても、若いうちから転職活動をするのはよいことだと思っています。
その最大の理由は、「年齢を重ねてから転職しようとしたとき、失敗するリスクを減らす」ことができるからです。
同じ会社に長く勤めることの弊害
おそらく多くの人は、「転職したい」とかなり真剣に考えてから、はじめて転職活動を開始するのではないでしょうか。
社会人になって3年目くらいの若手であれば、それでもよいと思います。
しかし、もし同じ会社に長く勤めてから転職しようとした場合、勤続年数が長いほど転職活動の成功率が下がる可能性があります。
その理由の一つは、一般的に言われているように「年齢が高いほど求人が減少する」という事実です。
さらに、年齢の問題だけでなく、一つの会社しか経験していないと「自分の市場価値が把握できていない」という状態になってしまうことがあります。
つまり、現在の職場ではそれなりに仕事ができる人材であっても、ほかの会社に移ったときも同じように必要とされる人材であるかは分からない、ということです。
勤続年数が増えて年齢が高くなってから、はじめて「自分の市場価値が高くない」という事実を知ったとすると、そこから挽回するのは非常に困難になってしまいます。
反対に、ある程度若いうちから、自分の市場価値を把握しておけば、
足りないものを埋めるために勉強したり、新たな仕事に志願するなど、転職しやすくなるためのスキルアップをする時間はたくさんあります。
「自分を知る」ために転職活動をしよう
自分の市場価値を知るために最も有効なのが、転職活動をしてみることです。
具体的には、転職活動をするときには必ず履歴書を書きます。
履歴書を書くことで、次のような自分の状況を整理することができます。
・過去の実績
・現在もっているスキル
・将来やりたいこと
自分のスキルをたな卸ししたり、今後進みたい道を考えること自体、とても有意義だと思います。
また、転職エージェントに相談するなどして、実際に求人内容をみることで、業界水準に照らし合わせたときの自分の立ち位置を知ることができます。
転職活動は、自分の将来について考えるための非常に有効な手段といえるでしょう。
何歳から転職活動をしたらよいか
もし転職活動をしないまま過ごすと、今いる会社でしか価値を発揮できない人材になってしまう可能性があります。
いまはとても変化の激しい時代ですよね。
大手企業に就職したとしても、ぜったいに潰れないとはいえません。
これまでは成長業界であっても、10年や20年後には衰退しているかもしれない。
そんななかで、「自分はこの会社で定年まで勤めれたらいいや」と考えるのは、とてもリスクが高いといえるのではないでしょうか。
将来困らないために、できれば20代のうちから、遅くとも30代前半くらいまでには、お試しでも転職活動をやってみることをお勧めします。
なお、転職活動をすることと、実際に転職することは別物です。
転職活動を通して「自分について知ることができたあと」に、
自分の進みたい道、やりたいことができるなら、そのまま現職に留まればよし。
そうでないなら、転職すればよいのかなと。
そういう自分はどうだったか
ここまで、若いうちの転職活動をお勧めしてきました。
そういう自分はどうかというと、わたしは40歳を過ぎてから、はじめて本格的な転職活動をしていた時期がありました。
実は今回書いた記事は、過去の自分への反省を含んでいます。
まさに、40歳過ぎてからの転職活動で、自分の市場価値の現実を知りました。
社内ではそれなりに実績を評価してもらっていましたが、それが転職市場で通用するとは限らないことを、身をもって体験したのです。
結果的に、わたしの場合は40代のうちにセミリタイアという選択をすることができました。
ただ、かなり以前から計画的に準備してきたわけではなく、いろいろな幸運が重なっていまの状況になった面があります。
自分はたまたま運が良かったけど、本来なら若いときから転職活動も体験して、自分の将来のことをもっとちゃんと考えておくべきだったなと。
反省している次第です。
もしこれを読んでいるあなたが20代~30代で、まだ将来のことを漠然としか考えていないのでしたら。
一度、転職活動をお試しでも体験してみることをお勧めします。
さいごまで読んでくださり、ありがとうございました。