セミリタイア後の資産運用はどのように行うべきか?
私は2016年から資産運用を始めており、5年ちょっとくらいの経験があります。
セミリタイアしたのが約1年前ですので、資産運用歴は会社員時代が4年間、セミリタイア後が1年間となります。
セミリタイア前後では、資産運用についての考えかたや実際の運用方法も変化しています。
今回は、セミリタイア後の資産運用で気をつけるべきことについて、まとめてみたいと思います。
そもそも、資産運用(投資)をやるべきか?
セミリタイア生活に資産運用(投資)は必要でしょうか?
答えは「人それぞれ。どっちでもよい」だと思います。
セミリタイア時にじゅうぶんな資産があり、生涯の収支がプラスの見込みであれば、あえてリスクを取って投資する必要性は薄れます。
下手な運用をして資産を減らしてしまうくらいなら、最初から何もやらないことが、正解かもしれません。
どんな選択をするにせよ、「自分で考えて、納得のいく形で資産管理をする」ことが最重要だと思います。
やってはいけない投資法
もし、資産運用をしてみたいと思うのであれば、絶対にやってはいけない投資法があります。
それは、「過剰なリスクを取ること」です。
セミリタイア後では、通常は収入が減少する(もしくはゼロになる)はずです。
そのため、もし投資で失敗しても、やり直しがききません。
継続的な収入のある現役時代とは異なることを意識して、過剰なリスクを取ることを回避しなければなりません。
その投資方法の特徴を理解し、デメリット(最悪の場合どうなるか)をよく把握したうえで、資金を投入するか判断しましょう。
間違っても、「信用できる〇〇さんに勧められたから」とか、「CMでもやってるし安心感がある」などの理由で、安易に始めないようにすることが大切です、、、
資産運用で失敗しないための法則
これはセミリタイアする人だけに限らないと思いますが、個人投資家が成功するための法則があります。
それは「分散」「積立」「長期」投資です。
「分散」とは複数の対象に分けて投資することです。
投資対象が一つしかない(あるいは極端に少ない)と、その対象がダメになったとき自分の資産が大きく減ってしまう可能性があります。
多くの対象に分けて投資することで、将来どう転んでも大丈夫なようにしておく、という考えかたです。
「積立」は、資金を一度に投入(一括購入)するのではなく、例えば毎月定額を購入するというように、分割して投資をしていくスタイルです。
どんな場合でも「一括」より「積立」が優れているというわけではありません。
積立投資は、「最高の結果を目指す」のではなく、「失敗する可能性を減らす」ための方法と捉えると良いかもしれません。
最後に「長期」は、10年~20年以上の長い期間にわたって、資産運用を継続するという意味です。
短期的に大きく増やすことを目指すのではなく、長い年月をかけて資産をじっくり育ているという感覚。
これはまさに、イソップ寓話の「ウサギとカメ」の教訓が当てはまる話しです。
短期目線で、周囲の状況ばかりに気を取られているウサギは、ゴール(目標)を見据えてコツコツと前に進んだカメに勝てなかった、、、
資産運用においても、周りに流されずに、長期目線でずっと継続できる人が、最終的に資産を増やすことができるのだとと思います。
「分散」「積立」「長期」のワードは以前より普及してきていると思いますが、現実には、私の知人でも、講座の受講生でも、ちゃんと実践している人は少ないと実感しています。
「早く増やしたくて集中投資している」人が多いんですよね。
そして、うまくいっているという話しは殆ど聞きません、、、
結局、何に投資すればよいのか?
多くの個人投資家にとって、「全世界株式への分散投資」が共通する回答になると思います。
株式投資と言っても個別銘柄ではなく、インデックスと呼ばれる株価指数に連動した運用商品(投資信託やETFが当てはまります)を選択するということです。
最近は、「米国株式に投資しておけば大丈夫」というような風潮もありますが、個人的には少し危うさを感じます。
なぜなら、「人気がある投資先は、すでに割高になっている可能性がある」からです。
将来どう転んでも大丈夫なように、全世界の株式市場へ分散投資しておくのが無難だと思っています。
さらに言うと、「株価指数のみへの投資で良いか」という疑問もあります。
特にコロナ暴落以降、株式市場は世界的に高騰してきています。株式市場全体に、すでに「割高感」がある状況です。
失敗できないセミリタイア後の資産運用だからこそ、より慎重に投資先を分散させることが重要だと思います。
これから投資を始める人は、無理せず少額からのスタート(預貯金との比率を上げ過ぎない)がよいでしょう。
すでに投資を継続している人は、株式以外の資産(たとえば債券、リート、ゴールド等)にも目を向けて、分散投資の対象を広げることを検討してみても良いかもしれません。
ちなみに、私自身の資産配分はというと、複数対象への分散投資を実践しています。
セミリタイアを開始してちょうど1年が経過しようとしており、来月くらいに1年間の振り返り記事を書く予定です。
そのときに、資産配分についてもまとめてみたい思います。
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