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【資産運用の失敗談②】ベア型ファンドのデメリットを理解せずに購入した結果

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こんにちは。

 

当ブログにお越しくださりありがとうございます。

 

今回は「資産運用の失敗談シリーズ」の第2弾として、「ベア型ファンド」という投資信託の売買で損失を出した体験について書きたいと思います。

 

資産運用や投資にあまり馴染みがない方のために、用語についても解説しながら記載しています。

インデックスファンドやETFについてご存じの方は、失敗談のところだけご覧くださいませ。

 

 

成功談より失敗談が有益と思う理由

資産運用をやっていて、「わたしは〇〇して成功しました」というような成功談をよく聞きます。

でもそれは、ほかの人がマネしようとしても有効な方法かはわかりません。

その理由をあげると

  • これまでうまくいった方法が、この先も使えるかはわからない(未来のことは誰もわからない)
  • その人の状況(年齢、家族構成、保有資産など)によって目指すゴールが異なる

 

一方で、「これはやらないほうがよい」という資産運用の落とし穴は、だれしもに共通することが多いと思います。

そんな落とし穴を紹介することで、資産運用に関心がある皆さまのお役に立てたらと思います。

  

インデックスファンドについて

投資信託のなかで、特定の指標に連動して値動きする商品を「インデックスファンド」といいます。

たとえば、日経平均(日本の代表的な株価指数)に連動したインデックスファンドであれば、日経平均が上がったり下がったりするのに合わせて、ファンドの価格も動きます。

 

他にも、アメリカの代表的な株価指数である「ダウ平均」や「S&P500」といった指標に連動するものもあります。

インデックスファンドのメリットは次のようなことだといわれています。

  • 運用コスト(手数料)が安い
  • 少額から分散投資ができる

 

ETF(上場投資信託)について

ETF(上場投資信託)は、証券取引所に上場しており、株式と同じように売買することができます。

また、インデックス型の投資信託と同様に、日経平均などの指標と連動した値動きをします。

したがって、ETFは株式と投資信託の両方の特徴を持っているといえます。

 

失敗談(ベア型ファンドの売買で損失)

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ここから失敗談についてお話しします。

わたしが売買して損失を出したのは「NF日経平均ダブルインバース」というETF(上場投資信託)です。

これは「ベア型ファンド」とよばれる商品ですので、まずはこのファンドの特徴からご説明します。

 

ベア型ファンドとは

ベア型ファンドは、インデックファンドのように特定の指数と連動して価格が動きますが、価格が動く向きは指数と逆向きになります。

また、「レバレッジ」といって、指標の2倍、3倍で値動きするため大きな利益を狙うことができます。

(逆に、損失も大きくなる可能性があります)

 

たとえば、ベア型ファンドの名前に「ダブル」とか「2倍」という単語が入っていたら、指標の日経平均が1日に100円値下がりした場合、ベア型ファンドは200円値上がりします。

 

そしてここが今回の失敗談のポイントなのですが、

ベア型ファンドには「指標が上がったり下がったりを繰り返したとき、ファンドの価格は元の水準には戻らない」という特徴があります。

 

たとえば、指標の日経平均が2万円のときにベア型ファンドを購入したとします。

その後、日経平均が上がっていきました。

そうするとベア型ファンドは大きく値下がりします。

(今回、実際そうなりました。ドキドキでした、、、)

 

その後、日経平均が下落に転じ、もとの2万円に戻りました。

そうするとベア型ファンドは値上がりして、元の価格に戻りま、、、せん。

 

そうなんです。戻らないんですよね~、、、

わたしはこれをちゃんと理解していなくて、日経平均の上昇局面で「買い増し」したので失敗していました。

ベア型ファンドは持ち続けていると値下がりしてしまうので、「短期売買」が必須の商品なんです。

 

ちょっと調べたらわかるのに、そんなことも理解せず購入していた自分はアホだな~と思います。

  

(補足①)ベアという名前の由来

ベア(熊)型ファンドは、熊が腕を振り下ろして攻撃する姿から、指標が下落したときに値上がりするファンドの名称に用いられます。

なお、「逆」「反対の」を意味するインバースという言葉を用いて、「インバース型」という名前のファンドもあります。

今回はわたしが売買したのは「インバース型」という名前でした。

 

(補足②)ブル型ファンドもあるよ

指標が上昇したときに、大きく値上がりするファンドもあります。

これはブル(雄牛)型ファンドといい、牡牛が角を突き上げて攻撃する姿から名づけられています。

 

売買した結果について

それでは実際の取引履歴をご紹介します。

2019年の9月ごろから「NF日経平均ダブルインバース」を購入し始めました。

その後、日経平均は上昇し続けたので「いつか下がるだろう」と考えて、買い増しを続けました。

 

そして年末くらいになってようやく、「長期保有していると元値に戻らない」ということに気づきました。

このまま持ち続けていると損失が大きくなる可能性があると考え、日経平均が少し下がった(ファンドが値上がりした)タイミングで売却して損切りしました。

 

(補足)損切りとは

購入した株式などの価格が下落したとき、さらに下がって損失が大きくなるのを防ぐために売却すること(損失が小さいうちに売ること)を「損切り」といいます。

 

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NF日経平均ダブルインバースの値動き(2019年7月~2020年2月)

 

売買期間の平均買付単価は969.5円/株で、平均売却単価は915.9円でした。

したがって、運用成績は「マイナス5.5%」となりました。

 

「マイナスになっちゃったけど、持ち続けて損失がもっと大きくなるより、5~6%くらいの損失でまだよかったかな」

と思っていました。

 

ところが、、、

このあと日経平均になにが起こったかというと。

 

「コロナ暴落」です

 

ベア型ファンドは、株価が暴落すると、反対に急上昇します。

実際、「NF日経平均ダブルインバース」も、わたしが売却完了した2月後半から急上昇に転じ、3月19日には最高値(1730円/株)をたたき出しました!

 

もし損切りせずに持ち続けていたら、最大で78%ものプラスになっていました。

あとから振り返ると「売らずにもうちょと持ってたらな~」と思いますが、いつ暴落がくるなんて予想できないですよね、、、

 

ちなみに、6月24日時点での現在値は785円となっており、売却せずにさらに持ち続けていたらマイナス19%になっています。 

やはり、ベア型ファンドは長期保有してはいけないことがわかりました。

 

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NF日経平均ダブルインバースの値動き(2019年7月~2020年6月)

 

まとめ

今回の失敗をまとめます。 

  • 「長期保有に向かない」というベア型ファンドの特徴を理解せずに売買して、マイナス5.5%の損失となったこと
  • コロナ暴落の直前に損切りしたため、大きく利益を得るチャンスを逃したこと

 

 結局、ベア型ファンドは「指標の上昇局面で、その後の下落を予想して購入する」ような短期売買のためのファンドということです。

あきらかに投資の玄人向けであり、わたしのような初心者が手をだしてよいものではなかったです、、、

 

やっぱり、ちゃんと下調べしてから購入しないとダメだな~、というのが今回の反省点です。

 

さいごまで読んでくださり、ありがとうございました。

 

 

第1弾の記事です↓

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